声がすぐ枯れてしまう!話すとき気を付けるポイント 寝ても覚めてもボイトレ思考ー第45夜ー
2019年07月25日
声がすぐ枯れる!その原因は「息不足」
これまでもしつこいほど「姿勢と呼吸が大事!」と言い続けてきました。
ボイスデザインの順番としては「姿勢・呼吸・発声・発音・話し方」。
話し方で「上手い言い回し」だけ学んでも、声が出ていなければ全く意味がない!とお伝えしております。
本日もとある方から「すぐ声ガラガラになるんです!」とご相談が。
普段は
「息」という「道(舗装された道路)」の上を「声」という「車」が走るように!
と説明する事が多いのですが、せっかく夏場なので
息が水、声はそうめん。
水(息)がちゃんと流れてなかったら、そうめん(声)がひっかかります。
水(息)が少なくてそうめん(声)が多くても、途中でひっかかる。
もし、そこにアレルギーなどが発症すると、トマト(咳)がひっかかる!
水(息)と素麺(声)のバランスも重要!!

とお伝えしたところ、同席した皆さんからも
分かりやすい!!!!!
と仰っていただけました。
栗本、比喩表現大好きです。
分かるようにお伝えする、理解できて納得できる、それが一番大事。
ただし、これは「ポリープや慢性的な病気が原因ではない場合の話」になります。
「ガラガラする・声が引っかかる」のは発声のせい…が大半なのですが、「常にそう・急にそうなって半年くらい続いている…」という場合は病気を疑うことも忘れずに。
その場合は、早めの耳鼻咽喉科の受診をオススメします。
声がガラガラになってしまったときの対処法
気を付けていても、気温の変化などである朝いきなり「風邪ひいた…!?」という事ってありますよね。
その場合は無理に声を出さない事をおススメしています。
けど、会話できないと困る…!
ですよね、ですよね。
昨今はまだLINEやメールなど文章でやり取りできるツールが豊富です。
出来るだけ筆談で頑張って下さい。
それでも何か話さないといけない時!
その時は
芸能人が寝起きを突撃するときの、あの声。
「おはようございます。ただいま朝の5時です。」
(想像できましたか?)
あんな感じで、ほぼ「息のみ」で話すようにしてください。
喉を温めたり、肩の凝りをほぐしたり…できることはたくさんありますが
何よりまずは「喉を休める」事が重要です。
無理をして声を出す=炎症で狭くなった喉に声を通す=庭用ホースほどの狭いところに素麺流す!
そこまでして流しそうめんしなくてええやん…!
そこまでして声出さなくてええやん…!
という事になります。
息だけは通し、喉(声帯)は休ませてあげましょう。
息だけでも意外と会話はできる
息だけで話すとはいえ、喉に力が入ると意味がありません。
息だけでも伝わる発音の方法があります。
大切なのは「子音」をきっちり発音する事。
しかも「息だけ」で。
難しそうですが、やってみると意外と簡単です。
詳しい方法は当社セミナーにてお伝えしています。

栗本 薫 ボイスデザイナー
「声はあなたの武器になる」 という理念のもと「姿勢・呼吸・発声・発音・話し方」の5つを柱とした「ボイスデザイン」を提唱。 声楽・司会・ウグイス嬢などを通じて、声の勉強・トレーニングをし、その人・その場に合った声を見本として見せる指導が出来る。 企業研修をはじめ、経 営者や議員、講師などの「声の指導」にも力を入れ、数多くの「話す悩み」を解決。 「どの話し方講座より、ここに最初に来るべきだった」「発声や発音をこんなに分かりやすく教えて貰ったのは初めて」と評価を得ている。