【ぱ~ぷるママ+】明るいオカンの作り方⑧【11月掲載】

2019年11月07日

こんにちは!株式会社のぎす栗本です。 重度知的障害・自閉症・多動傾向を抱える息子「ともくん」(中3)と定型発達の娘「あーちゃん」(中1)と実母、そして猫3匹と暮らしています。 障害児を明るく育てる方法は、定型発達のお子さんにも有効な事が多いと感じています。「これはうちの子に使えそう!」と思った事は是非試してみて下さいね。

本日のテーマは「こだわり×こだわり」です。

息子には、ながらく続けているある「こだわり」があります。 それは「サインポール」「クリーニング屋の看板」「公衆電話」と写真を一緒に撮ることであったり、決まった曜日に決まった場所に行くことであったり。 中でも一番強烈なのが、毎日チラシや新聞紙を破って家中に撒く!だったりします。 毎日紙吹雪が降ってくる環境イエーイ!という考え方で過ごして数年。今となってはこれがまぁ…正直家族にとっては一番のストレスです。 掃除をすればよいのですが、何せ撒くのは朝と晩の2回。(最初は1日1回でした) 階段の上の踊り場(少しバルコニーっぽくなっています)から、びりびりと破ったチラシや新聞紙を壁や電気に投げつけるように撒きます。 家中のあちこちにびりびりに破れたチラシが行き渡るため、掃除しても掃除しても…という毎日。しかも、紙を破ったときに出るホコリがまた結構な量で…。 玄関に置いてある靴の中にも毎日のようにチラシの山。 靴を履くだけでも毎回中のチラシを出さないといけません。 掃除の際、一旦玄関のたたきに掃き落としたチラシは、早く片付けてしまわないと猫がトイレと勘違いして大惨事となります(チラシの下の靴がダメになってしまった事も)。 しかも、撒いたチラシをさらにまたリビングやトイレや洗面所のドアに向かって破って投げつけます。もう家中でチラシが存在しない場所がありません…。

よし!ルールを決めよう!…からの失敗

対応策として 破ったチラシはその日のうちに片づける! そもそも、破るチラシの量を決める! など、いろいろ試しましたが、破るチラシの量を決めたときは、納得できずに大暴れ…。 壁やドアに穴が開く結果となりました。 その日のうちに片づける!も、本人のなかでごみ袋がいっぱいになればそれで終了。 まだまだいっぱい散っていても、本人は「終わった」と思っているのでまた大暴れ…。 これまでいろんなこだわりが出てきては消え…というくり返しでしたが、このこだわりだけはもう5年以上続いています。 もっと最初の時点できっちりルールを決めておくべきだった…と思っても後の祭り。 みなさんも、これはヤバいこだわりになりそうだ…!という場合は、早めに対応を考えられることをお薦めします。 栗本家のチラシ撒きの今後については、また進展があればご報告しますね。  

アプリにはない、後日談

ここで、当初原稿を書いた時点(2019年3月)から進展した後日談を。   あまりにひどい惨状を写真に撮り、担任の先生に相談をしました。 (息子が通う養護学校の先生は、私の中で沢山の伝説を作り続ける「熱い先生」が多いのが特徴です。)   そして、ある夏休み前。 息子が大好きな担任の先生(女性)と、小学部から息子の担任をしてくださっているベテランの担任の先生(女性)が二人で電撃家庭訪問!   家中に散らばったチラシを実際に見られてしまい、ヤバい!(本人的には学校ではいい子キャラで通していたので)と思ったのか叫んで大暴れを始める息子。 それを「はいはーい!」といなしながら、軍手とマスク姿でガンガンチラシの掃除を始める先生方…!! もちろん私も一緒にごみ袋を持ってサンタか!!というほど破ったチラシが入った袋を量産。   途中で観念したのか、一緒に片付け始める息子(笑)   全てを片付け終えて、ここからが先生の指導本番!!! 息子の大好きな担任の先生が 「ともくん?いい?今度から、チラシびりびりしたいときは、この部屋だけ!玄関で撒きません、破りません。」 息子をよーく知る担任の先生が 「ともちゃん?お母さんに毎日聞くよ?破るのはこの部屋でだけよ?お片付けもしてね?」   この文章だけ見ると、厳しいな…と思われるかもしれません。 これも、長年の学校や担任の先生との信頼関係あってこそです。 小学校高学年あたりから始まったこのチラシ破り。 中学3年生にして、ようやく一応の決着を見た瞬間でした。  

あれから数か月後の現在(2019年11月)

現時点で「部屋でのみ破って撒く」を継続できています! 但し、私の布団の上にまで撒いてくれるので、寝ている時に足元になんかガサガサしたものが…という事はちょいちょいあります。 とはいえ、あの家中に撒いていた頃を思えば雲泥の差!!! いつかはこれがまた違うこだわりになるんだろうなぁと今から戦々恐々だったりもします。   大変だった時期に「これって、薬飲んだら落ち着くもんですか?」と学校に相談した時の教頭先生の名言。   「お母さん、暴れるのは(一時的に)止められても『こだわり』は薬ではなくせないんですよ。」   ですよねぇぇぇぇぇぇぇ!!!! という訳で、今のところは薬を使わず息子は生活をしております。 とはいえ、いつかは必要になる日もくるかもしれない。 そのほうが本人が楽なのであれば、そういう選択肢もありなんだろうなぁと漠然と思う、今日この頃です。    
栗本 薫 ボイスデザイナー

栗本 薫 ボイスデザイナー

「声はあなたの武器になる」 という理念のもと「姿勢・呼吸・発声・発音・話し方」の5つを柱とした「ボイスデザイン」を提唱。 声楽・司会・ウグイス嬢などを通じて、声の勉強・トレーニングをし、その人・その場に合った声を見本として見せる指導が出来る。 企業研修をはじめ、経 営者や議員、講師などの「声の指導」にも力を入れ、数多くの「話す悩み」を解決。 「どの話し方講座より、ここに最初に来るべきだった」「発声や発音をこんなに分かりやすく教えて貰ったのは初めて」と評価を得ている。

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