明るいオカンの作り方

居場所つくり①

 

明るいオカンの原点

栗本にとって怒涛の1年(離婚裁判とかなんだとか)の後、息子は並行通園に通う事になりました。
並行通園とは、普通の幼稚園や保育所に通いながら、週に一度障害児専門の保育園に通う事。
普段の保育園が終わった後の時間に、並行通園の子どもたちを受け入れてくれるものでした。

 

3歳児クラスの時から3年間。卒園まで通いました。
本来は2歳児クラスの時から入れるはずだったのですが、お昼寝の絡みもあり、
保育園側の都合で急遽3歳児からの受け入れになったとの事。
当時は「なんでやねん!」と思いましたが、いち保護者が叫んでどうにもなるものでもありません。
大人しく1年間待つことになりました。

ちなみに、当時大和高田市では保育所の加配の先生についても「3歳児から」と決まっていて
これもいち保護者が(以下略)でした。
とはいえ、2歳児の時の担任の先生はその後の息子の運命を決定づけるような、本当に素晴らしい先生方でした。
その辺のお話はまた別の機会に♪

 

さて、並行通園に通い始めた息子。
私も息子も初めて見る取組(療育)ばかりです。
視覚支援の基本を覚えたのもここでした。

実際の療育の様子などについてはおいおいに(別の機会が多くてすみません^^;)。

並行通園は母子別室保育でした。
子どもたちが保育されている間、保護者は別室で待機します。

保護者の待機室は白い鉄の重い扉。
正直「開けたくない…」と心底思いました。

そこに待っているのはどんな人たちだろう?
障害児を抱えて、さめざめとした、どんよりした空気が漂っているんだろうか?
去年参加できていないから、そこに新しく受け入れて貰えるんだろうか?

受験の面接よりドキドキでした。
清水の舞台から飛び降りるくらいの覚悟(大げさですが、本当です)を持って
その重い扉をそーーーーっと、そーーーーっと開けました。

「失礼しまーす…」

今の私を知っている人には想像もつかないようなか細い声で、入室を告げた私。

 

「あ~!こっちこっち!まぁここ座って~!!」

 

狐につままれるとはこの事か?
いや、部屋を間違えたのか?

想像を超える世界が、そこにはありました。
長くなりましたので続きは次回に。

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