ボイトレ思考

中身があるから聞いて貰えるわけじゃない 寝ても覚めてもボイトレ思考ー第4夜ー

 

選挙が…来る…!

なんて、ちょっとロマサガ3のトレードを知っている方には風を吹かせてみます。(わかる方にしかわからなくてすみません)

衆参同時!?
なんて話も飛び交いつつ、地方は地方でお住まいの自治体の選挙があったりもします。

自分は有権者に思いを伝えきれている!という自信をお持ちの現役議員の方、新たに立候補予定の方は多いと思います。(むしろ自信なく立候補する方はいないですよね)

日本では先輩政治家の真似をするのが常識と、割と誰もが思っています。ですから、地盤だけではなく昔ながらの演説スタイルまで世襲してしまい、それが普通と思われてきていました。

学校ではあるあるの「校長先生の話が退屈」なのも、その先生が今まで見聞きした先生のスピーチを真似ているから。「つまらない話し方」まで、世襲してしまっているんです。
今は日本でも大企業のCEOもボイストレーナーやスピーチトレーナーをつけているそうですから、学校の先生方も生徒にディベートを教える前に、ご自身のスピーチトレーニングをする必要があると思います。

中身があるから聞いて貰えるわけじゃない

これが海外(主にアメリカ)では、政治家は専属のスピーチトレーナーを付けるのが常識になっています。有能なスピーチトレーナーはそりゃあもう引っ張りだこ!!だそうです。有権者に演説で伝えることを重視する度合いが、日本の政治家とは随分違うというのがよく分かりますよね。

そう、どんなに中身が高価な物であったとしても、むき出しで渡されると「それなりの物」に見えてしまいます。

演説も同じです。

汚い言葉で直接的に、または直情的に何かを批判する話し方より、きれいにラッピングされて(全ての人に分かりやすい言葉で話し)保証書や鑑定書(話のバックボーンや裏付け)が添付されている方が確実に相手が「受け取ろう」という気持ちになります。

日本では、まだまだスピーチをプロに習う政治家は少ないのが現状です。ただ、若い人の中には、海外留学やプレゼンの経験が豊富でスピーチに長けた人が増えています。ということは、中堅、ベテランと呼ばれる政治家の皆さんもウカウカしていられません。

一昔前までは「恥の文化」から「人前で喋れる人」というのは少なくて、少し話せるだけでも

「すごい!」

と言われていました。
PTAの会長や町会長さんなども、人前に出て喋れるなんてスゴイ!という扱いで、クオリティ的にはグダグダの「出たがりな人」がなる傾向にありました。

ところが、最近は「喋れる人」はたくさんいます。
昔はPTA役員なんて、奥様方からすると「そんな…人前で喋る役なんてできません…!」だったのが、そういった人はめっきり減ったような気がします。

歌は誰でも歌える。喋りも誰でも出来る。

だからこそ、「しゃべり」のクオリティが問われる時代になっています。プレゼンも、昇格や転職の面接も、喋れてナンボ。

一般人がその状況なのに、政治家が昔と同じクオリティの喋りをしていれば、票を入れる気にならないのは当たり前です。

「喋れる人」=「口が上手い人」が政治家になるんでしょ?
そんな口先だけ政治家のイメージを覆すには、やはり演説にも中身や見せ(魅せ)方が必要だと、改めて感じています。

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