録音した声が違う!?知っておきたいふたつの音「空気を通る音」「骨を通る音」
声は、空気を伝って周波数で相手に届きます。
よく見るこんな感じですね。
その周波数ってなに?というと
周波数(しゅうはすう 英:frequency)とは、工学、特に電気工学・電波工学や音響工学などにおいて、電気振動(電磁波や振動電流)などの現象が、単位時間(ヘルツの場合は1秒)当たりに繰り返される回数のことである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
となります。
カンタンに言うと、その場の空気を振るわせて音を相手に伝えてるという事になります。なので真空状態の空間では音は全く聴こえません。
我々の声は、他の人に聴こえるときは空気中を伝っていきます。ところが、自分自身で聴くときは、その空気中を伝うより先に顔の骨が振動して直接耳に伝わります。
専門用語では、この空気中を伝うのを「気導音」、顔の骨を伝うのを「骨導音」と言います。
よく「録音した声が自分の思ってる声と違う!!」となるのはこれが原因です。
違って聞こえることを計算して話している人
それはコロッケさんをはじめとするモノマネ芸人の方々。
どの話し方の時、どの声の出し方の時にお客さんに「似てる!!」と思わせる事ができるのか。そういった事を日夜研究し、練習をされています。
「ひとつの声でも、トーンを変えると違う人っぽく聞こえるんですよ。」
と、以前何かのテレビ番組で話してらっしゃたのが印象的でした。
気導音を完全にコントロールするほど、芸に向き合ってらっしゃるのが、よく分かります。
相手に声を届かせるには
さきほどもお伝えしたように、相手に届くのは気導音です。
ということは、相手に届かない=空気の振動が足りていない のが原因。しっかりと空気を振動させるために、たくさんの息を使う必要があります。
相手に伝わらないのは自分の口の中だけで声が震えているから。口を閉じてハミングをすると、鼻の方に振動を感じませんか?あんな感じです。(相手の耳の状態(老化、中耳炎などで聴き取りにくい)についてはまた別問題で)
声がこもって相手に伝わりにくくて…!とお悩みの方は
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