ボイトレ思考

年のせい?それとも口の中の問題?何とかしたい!マイクに入る「ぴちゃぺちゃ」音 寝ても覚めてもボイトレ思考ー第69夜ー

 

年のせい?それとも口の中の問題?何とかしたい!マイクに入る「ぴちゃぺちゃ」音

4月からFMまほろばというコミュニティFMで話し始めたクリモト。毎週木曜日の17時~18時半「たわらもと駅前サンセット」という番組を担当しています。原稿が用意されているコーナーもありますが、それ以外に「パーソナリティこだわりのコーナー」というものがあったりします。そちらでは「発声や話し方」についてお話したりご質問なども受付けておりますのでよろしければ是非メッセージをお待ちしております。

と、まぁマイクの前に座る機会はそれだけではありません。もうひとつ「グループさざなみ」という広報誌録音ボランティアにも参加しています。
そちらでもよく話題になるのが「どうしても口を開けたときにぺちゃぺちゃ音が鳴ってしまう…編集で取り除くのも大変で…」というお悩み。聴き手に不快感を与えないだろうか…と心配になってしまうこの現象について、今回はその原因と対処(対策方法)をお話して参ります。

口を開くときになるアノ音=リップノイズ どうして鳴るの?どうすれば鳴らないの?

口を開けた時に意図せず鳴ってしまう「ペチャ」「ピチャ」というアノ音。鳴らしたいわけじゃないのに、どういう訳か鳴ってしまう!いわゆるリップノイズの発生する原因は主に5つあります。

  1. 唾液が多い
  2. 口の中が乾燥している(唾液が濃い)
  3. 口をぴったりと閉じた状態から話し始めている
  4. 舌全体が上顎についた状態から話し始めている
  5. 口の開き方が足りていない

これらについて順に解説して参ります!

1.唾液が多い

なにかしらの原因で口の中に唾液が多い時、どうしても口をあける瞬間に音が鳴りがちです。その場合は、まず口をゆすぎましょう。水を飲むのも有効です。この時、糖分の多いジュースなどを飲んでしまうと今度は唾液が濃くなってしまうことがあります。また口の中に残った糖分でより口の中がねばねばしてしまう事も…。唾液を流したいときにクリモトが個人的におススメするのは水、もしくは味のない炭酸水です。炭酸水だとげっぷが気になるという方は水を飲んで唾液をおさえましょう。この時、水を口に含んですぐに飲み込まず、10秒ほど口の中に水を含んでから飲み込む(もしくは吐き出す)と、しばらくは唾液の分泌が落ち着きますよ。

2.口の中が乾燥している(唾液が濃い)

口の中が乾燥している場合、または唾液が粘性(ねばねばしている)場合は、とにもかくにも歯磨きです。また、口の中が乾燥しているため舌苔がたまっている事も。そうなると細菌の繁殖の元となり、その細菌の繁殖を抑えるために唾液が分泌されやすくなります。常にその状態で口を開けると音が…という場合は、とにもかくにも口の中を清潔にすることから始めましょう。首周りのマッサージなどで血流をよくすることも有効です。

3.口をぴったりと閉じた状態から話し始めている

完全に口と口の中をぴったりと閉じた状態(真空に近い)状態から話し始めると画像のピンクの〇で囲ったあたりから大きなリップノイズが発生します。また、唇が油分ではなく粘性の唾液で潤っている場合も同じく唇が離れる瞬間に音がなります。この場合、まずは唇にリップクリームを塗って唇の離れを良くすること。そして、唇は閉じていても口の中は開いた状態(前歯だけが軽く閉じた状態)からスタートすると各段にリップノイズを減らすことができます。

4.舌全体が上顎についた状態から話し始めている

「3.口をぴったりと閉じた状態から話し始めている」と似ていますが少しだけ異なります。それは「唇は離れているけれど、上顎に舌全体がぴったりくっついた状態」から話し始めているという点。唇が離れていたら大丈夫だよね!と思いがちですが、舌全体が上顎にぴったりくっついている状態から話し始めることで、上の図の青い〇で囲った部分から大きなリップノイズが発生します。いっそだらしなく口を開けた状態からスタートすればいいの!?という声が聞こえてきそうですが、だらしなく…ではなく、意図して「い」の口の状態からスタートするように心がけてみましょう。この時も上顎から舌を話して舌先を下前歯の歯茎あたりに触れるようにしておくと最初の言葉が発しやすくなります。

5.口の開き方が足りていない

話している途中でリップノイズが多数発生する場合は、口があまり動いていないことが原因です。口の先だけで話していると、口の中が狭くなり、舌の動きが鈍くなります。更に狭くなった口内で舌が上下のあごに密着しやすくなり、その舌が口内の壁から離れるときにリップノイズが発生します。この場合は、「自分で思うより大袈裟に口を動かして発音する=頬骨を上げて話す」 事が重要になります。口の中を開けて話すためには良い姿勢も重要です。背中が曲がっていたり、巻き肩になっていたりして顎が前に出た状態では口が思ったように開きません。更に、発声時に息の勢いが足りていないこともありますので、しっかりとお腹から息を出しつつ話をすることでリップノイズが少なくなりますよ。

マスクに慣れてしまい表情が乏しくなったことも原因のひとつ

これまでそんなことなかったのに、最近急にリップノイズが気になって…という方の場合、やはりマスク生活が原因のひとつに挙げられるかもしれません。マスクをしたままで、口が開きっぱなしになっていたことに気が付かず口内が乾燥していたり、頬骨のあたりをマスクの上部で押さえられることで表情の動きが悪くなってしまったり。大きな口をあけて大きな声で話せない期間が長かったことで、上手く話せなくなってしまったという方もいらっしゃるかもしれません。

ちなみにクリモトはニッコリ笑った「いーん」の口の状態で、舌先を前歯の裏に軽くつけた状態から話すようにしています。飲み物は無糖の炭酸水を常備。そう言えば缶のウーロン茶って見なくなりましたね(ペットボトルでも少ない気がしません?)。

「話す」ことは日常として「当たり前」に思われがちですが、それを職業にしていたり、なにかしらマイクを使って発信する機会がある方は「話す前の準備」としてリップノイズ対策をしてみて下さいね。

関連記事

TOP