明るいオカンの作り方

大丈夫、大丈夫。

 

今日も良いお天気の大和高田市です。
花粉症の方には辛い時期。新学期特有の準備やら、家庭訪問やらバタバタした日々が続きます。

 

さて、先日、某タレントさんが「恐喝未遂」で逮捕されました。
その方のお母様が亡くなられてからというもの、色々と問題行動が目立っていたという記事をたくさん見かけます。

 

気になったのは事件そのものよりも、その事件に関する報道です。

 

 

記事のコメント欄や、その事件に対する専門家と呼ばれる方の論評には
・お母さんがあの世で悲しんでる
・そもそも子育てが間違ってたんじゃないの?
・正しい子育てとは
・間違った子育てをしないために

なんていう言葉がたくさん並んでいました。

 

日本というのは不思議な国で
親というものは、「謙虚」でなければいけないにも関わらず「完璧」を求められる風潮があるような気がします。
(それが日本の良さでもあるのですが)

「私ほんと家事が下手くそで~」
「子どもほったらかしで~」
「家中ぐっちゃぐちゃよ~」

なんて会話は、働くお母さんの間では耳にタコができるほどよく聞く台詞です。

一方で

「子どもがちゃんとしてないのは親の躾が悪い」
「どういう育て方したの?」
「子育て間違ったんじゃないの?」
なんていう台詞も、子育て中、子育てが終わった世代からよく聞きます。

 

 

中には
「子育ても家事も仕事も完璧!」
という方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、そこは「謙虚であれ」という精神が息づく世間。
実際は出来ていても、「出来ない人」を演出しないと「出る杭は打たれる」事になってしまいます。
(ちなみに、うちは本当にぐちゃぐちゃです(笑))

 

 

「出来ない人」でいなければいけない呪縛と、
「完璧な母(父)」でなくてはいけない重圧。

 

 

今回の事件の報道で、子育て中の方が、なんとなく息苦しく感じたのではないかと思います。

 

 

「正しい子育て」
なんてあるのでしょうか?
「間違った子育て」
なんてあるのでしょうか?

 

 

確かに、犯罪を教え込むような事をすれば、それは「間違った子育て」でしょう。
とはいえ、子育ては2日や3日で完了するものではありません。
長い年月をかけて、色んな事を乗り越えて、最終的に子が親に感謝出来るような状況になって
「子育てが終わった」と言えるのではないかと思います。
(親が子に「感謝しなさい!」とか強要するのはこの場合は無しの方向で)

 

 

我が子といえど一人の人間です。
その人間に対して「子育てを失敗した」というのは、その人間を「失敗作にした」と言っているようなもの。
イコール、子どもを人間ではなく、「モノ」として扱っている事になります。

 

 

たとえ親である自分が間違ったからといって、子どもそのものは決して「失敗作」ではありません。
親以外の、周りの環境や、友人、恩人などの出現によって、どんどん成長していきます。

 

 

子育てには「正解」も「間違い」も「成功」も「失敗」もありません。
難関国立大学の受験に成功したから子育て成功!と思ったら、犯罪で捕まる人もいます。
礼儀正しく、正義感あふれる人が、人助けの末に亡くなってしまう場合もあります。

 

「失敗」「成功」の二者択一だけで、人生は生きてはいけません。
どっちもありますし、どっちでもない事だってあるんです。

 

 

だから、大丈夫。
あなたの子育ては、誰に評価される事も、してもらう必要もありません。
どんなあなたも、お子さんにとっては大切なお母さん(お父さん)。

 

 

だから

 

 

大丈夫、大丈夫。

関連記事

TOP