明るいオカンの作り方

背中をおしたママのことば

 

おはようございます!あなたの笑顔にあかりをともす!*アカリトモス*プレゼンター 栗本です。
今回は、7月にぱ~ぷるママ+アプリに掲載された内容を、加筆してお送りします。

第4回目は「背中をおしたママのことば」です。

前回に続いて「背中をおした」シリーズ2回目です。
息子が保育所に通い出した頃、「息子の障がい」が負い目になり、うまく「ママ友」を作る事が出来ませんでした。
もともと保育所という事もあり、送迎で出会うのは働いているお母さん方ばかり。
会話の糸口さえもつかめないまま、挨拶を交わすだけで過ぎ去る日々。

 

周りでは休みの日に一緒に遊ぼうという話が出てくる頃にも、その話の輪に入る事はできませんでした。

 

たとえ、保育所に通っている間に、誰一人ママ友が出来なくても仕方ない。
そう思いながら、とにかく毎日を「こなしている」状態でした。

 

そんな中、息子の同級生のお母さんで、とても元気な方がいました。
彼女は「ともくーん!!おはよう~!!」「ともくん!なぁともくんってば!!」と笑いながら何度も息子に話しかけてくれる人。
「なぁなぁ!ともくん、今日はこっちちらっと見てくれたで!めっちゃ嬉しいわ~!」と息子のちょっとした反応にも大げさに喜びを表してくれるのです。
その光景が密かに私の心の支えになっていました。

 

ある日、その彼女から「夏休みに皆で川遊びに行かないか」と誘われました。
びっくりするやらうれしいやら!ただすぐに不安がよぎりました。娘はまだ当時は1歳児クラス。
多動で逃げ回る息子を追いかけないといけないのに、娘を連れて一緒に行くのは無理だ…と。
誰か一緒に行ける家族が居ればいいものの、当時の私は離婚裁判中の、所謂シングルマザー。

泣きそうな気持ちを抑えて、断ろうとしたとき、彼女は言いました。

 

 

 

「何を言うてるねんな!ほかに大人がいっぱい行くし大丈夫!障がいなんか気にせんでええ、家にこもってたらあかん!行こう!大丈夫やから!」

 

 

 

そして川遊び当日、皆でチャーターしたバスに乗って行った川遊び。
息子が川下へ逃げようとすれば、ほかのお母さんが「ともくん行ったで!」と自分のご主人に声をかけ、
それ以上行ってはいけない端っこで待機しているお父さんが息子を止めて皆のところへ戻してくれました。

 

そう、誰一人嫌な顔をせず、全員が笑顔で。

 

今思い出しても泣けてくる、本当に何もかもに感謝した瞬間でした。

 

 

この事がきっかけで、私は息子とともに外に出る事に罪悪感を抱きにくくなりました。
理解してくれない人は多いかもしれない。しかし、理解してくれる人も、こんなに身近にいるんじゃないか。
私も今後、誰かにとっての彼女のような存在になりたい。そう強く思った出来事でした。

 

 

☆追記☆

小学校はともくんが養護学校に行った事で、川遊びに行ったお友達とも疎遠になってしまいました。
1学期に1度、息子が「地元小学校交流」で行った際に会えるだけ。

 

 

その時の事を、後になって聞きました。

 

 

彼女の息子君は、ともくんが交流で小学校に訪れる度

「ともくん!お帰り~~!!」

 

と言ってくれていた事を。

 

「ともくんはな、他の学校に出張してるだけやねん。」

 

そう、言ってくれていた事を。

 

 

みんなの笑顔に迎えられ、毎回楽しい交流学習を過ごしていた息子。
「こーりゅー!」
と楽しみにしていた息子。

 

 

こんなに素敵な出会いをくれた、息子の人生に、ただただ感謝しています。

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