以前に投稿したうぐいす嬢のお話。
アクセスが(意外と)多かったので、一部修正してお送りします。
実は栗本、そんなに人様に誇れるほど、うぐいす歴何十年!というキャリアがあるわけではありません。最近お世話になった陣営にはなんと現役85歳!!のうぐいす嬢さんもいらっしゃいました。
ただ、この一斉選挙時の人手(うぐいす)不足…。それこそたくさんの陣営で「候補者本人のみ」がマイクを持つ選挙カーを沢山見かけました。
これは次世代のうぐいす嬢さんを育成するのが急務ではないのか!?という危機感もありつつの投稿になります。
うぐいす嬢(男性の場合はカラスと呼ぶそうです)の話し方。それは独特のセリフ回しにあります。
また、それをほぼ断続的に切れ目なく、選挙カーが動いている間は話し続けなければいけません。
一文は短く、声の高低にも注意
何せ動く車に乗っているわけですから、声もどんどん流れていきます。速い速度で動いている間は早口で!と教えられる場合もありますが、動きが早ければ早いほど「はっきりと」「名前を」伝えるのが確実でしょう。
試しに50メートル走をしながら、叫んでみてください(笑)
むしろ早口よりゆっくり名前を言うほうがオーディエンスには聴こえやすいのです。(とはいえ、陣営の有力者が「こうしなさい!」という場合は素直に従っておきましょう。)
また、やたらと長い文章で政策を訴えても、選挙カーが通り過ぎたあとに「で、今の誰だっけ?」となります。一文は短く。出来るだけ名前を挟んで、ミルフィーユの生地の部分は必ず名前!のイメージで話すと良いと思います。(バウムクーヘンの茶色く焼けたところとかも可。うぐいすベテランさんは「金太郎あめ」に例えられることが多いです)
通過する住宅街、またオフィス街でコンクリート建築であれば、できるだけ低めの声で。木造建築であれば、高めの声で話すようにしてみてください。
比較的声が伝わりやすくなります。
丁寧に話そうとして語尾が長くなるのはNG
さきほど一文は短く!とお伝えしましたが、どうしても「丁寧に伝えたい」という思いを抑えきれない場合があります。
ところがその場合
ご迷惑をお掛けいたします
というセリフを
ご迷惑をお掛けいたしますが、ご協力をお願い致します
にしようとして
ご迷惑、ご協力頂きましてありがとうございます!
という明らかに日本語として繋がっていない状態になる事も…!
選挙カーで走っていると、手を振って下さった方へのお礼や、対向車や後続車にも注意を払わなければなりません。
そんな時、長い文章を丁寧に話そうとしていると、上記のようにこんがらがってしまう事が^^;自分が今何を喋っているか、きちんと文章として成り立っているかを考えながら話すことが大事になります。
まずは
- 候補者の名前
- よろしくお願いします(致します)
- ありがとうございます
この3点セットを基本に、候補者の政策などを組み合わせていきましょう。
候補者の思いを代弁している自覚を
うぐいすは、候補者の代弁者であるという意識を持たなければいけません。
- ご協力をお願いしたいと思います!
- お礼申し上げます!
なんて言葉を聞く事があります。
この場合は
- ご協力をお願い申し上げます
- 御礼(おんれい)申し上げます
とする方が良いでしょう。
「したいと思う」という言葉から滲み出る「他人事感」は聞いた人がしばらくしてからモヤモヤする原因になります。
滑舌を意識していないとえらい事に
他にも、気を付けないといけない言葉はたくさんあります。
かくいう栗本も危なかったのが…
- ドライバー⇒どあいばー
- ご声援⇒ごせんえん
- 賜り⇒たもわり
- 最終日⇒さんしゅうび
踏みとどまりましたが、気を抜くととんでもない言葉になるところでした。選挙戦も後半になると、疲れが出てきます。なお一層気を付けて発音していくことが大事ですね。
いかにお腹に息を貯めておけるか
今回、とある陣営で最終日の最後のマイクを握っていたのですが、その時に後続車の運動員さんが思われた事が
「栗本さん息継ぎしてる!?」
「いやあれ絶対エラ呼吸やで!!」
「ちょ、ヤバいって!!どこで息吸うてるん!?」
だったそうです(笑)
最終日最後の最後。追い込みの最後のお願い。
そりゃあテンションもMAXです!
そんな時にやたらと息継ぎをしていたら、なんとなく興ざめですよね。なんだか息も絶え絶え…に聴こえるのは印象的によろしくありません。
最後は1分1秒も無駄にしたくありませんので、それはもうボイトレで鍛えた腹式呼吸をいかんなく発揮します。
次回4年後は、うぐいす嬢として本格的に頑張って下さるという候補者のお嬢様。選挙の1カ月前からボイトレしましょう!とお約束しました。
「まずはエラ呼吸から教えてもらいや!」
という外野の声に
「よろしくお願いします!」
と答えて下さった、明るいお嬢様(笑)
今から4年後が楽しみです。
4年後にむけて
うぐいす嬢をやってみたい!という方。
是非一緒に勉強をしてみませんか?
1週間喋り続けても、日によっては1日8時間喋り続けても声枯れを起こさなかった発声法を伝授いたします。