ボイトレ思考

続・猫背が原因?アゴが上がった写真うつり防止!顎を引く癖をつける方法 寝ても覚めてもボイトレ思考ー第54夜ー

 

寝ても覚めてもアゴ事情。顎が上がると姿勢が歪む!?

一体どこで顎ブームがあったのか、こちらの記事が根強い人気を誇っております。「顎を引く、顎を引く癖をつける」事の大切さが浸透している気がします。

大人も子供も祖父母世代のみなさんも、今やだれもが手軽に持てるようになったスマホ。その普及が広まるにつれ、姿勢に対する関心も高まっているのかもしれません。

正しく顎を引き、良い姿勢を保つことでどんな良いことがあるのか?ボイスデザインの観点も含めての続編をお届けします。

前回(第28夜)の復習

  • 声を遠くに飛ばそうとして顎が上がって逆効果
  • 猫背なのに上を向くと顎が出る
  • 顎が出ると首のシワが増える!?
  • 猫背度合いの確認(チェック法)
  • 猫背を治すための「肩の位置」

今回は、猫背を引き起こす姿勢と骨の関係や、他の人から見える印象、話し方に与える影響を中心にお話します。

猫背の時、あなたの姿勢と骨盤はこうなっています

図を見て頂く、正常の姿勢以外は背骨が丸くなる・反る…というだけでなく、骨盤を中心に姿勢が歪んでいるのが分かります。一見すると姿勢がよさそうな平背(ひらぜ)も、決して正常ではないという衝撃。私は姿勢が良い!と思ってらっしゃる方の中には、意外と平背の方も多いのではないでしょうか。

そして、多くの方がお悩みなのは円背(えんぱい)、いわゆる猫背です。これが行き過ぎるとどうなるかというと

こんな感じ。
この向かって右側の方の姿勢、どこかで見たことがありませんか?

背中が丸く、膝が曲がり、みぞおちはくぼんでいるのにお腹は出ています。亡くなったクリモトの祖母も、晩年はこんな感じでした。

そう、重力や引力に耐えうる筋力がなくなると、どうしてもこのような姿勢になってしまうんです。80歳を超えたらもうある程度は仕方ない…にしても、40代からこのような姿勢だと健康上も含めて色々問題があります。今からでも毎日短時間でも良いので、向かって左側の「正しい姿勢」をとることが肝要と言えるでしょう。

話し方と姿勢はワンセット 口角とほうれい線を上げるために必要なこと

人に好感を抱かれる話し方や、印象を良くする話し方というご質問もたくさんいただきます。ただ、好感や印象はあくまでも主観的なもので、万人に好かれる話し方というのは難しいものです。

けれども、良い姿勢で話すか悪い姿勢で話すかは一目瞭然で良い姿勢に軍配が上がります。

例えば、猫背で顎が上がった状態で話を続けた場合、首の皮膚が下に引っ張られ、それにつられて顔の皮膚も下がります。どれだけ表情に気を付けていても、姿勢により下に引っ張られる皮膚に負け、口角が下がり笑顔が作りにくくなります。

さきほどの画像の表情だけを見比べても、首の皮膚が顎によって引っ張られているのが見て取れます。いかに正しい姿勢が大切かがよく分かりますね。

そして話すとき、マイクを持った時にどちらの姿勢が良い印象を与えられるでしょう?大切なのは、話す中身の前にまず「姿勢」。見た目の印象は、実際に聞く声の印象以上に大事だったりします。

まずは「姿勢」そしてそれを保ち良い声を出すための「呼吸」。呼吸が出来たらその息を使っての「発声」。良い発声を使っての「発音」があり、最後にその発音を使った「話し方」があると、クリモトは考えています。

隙間時間に姿勢を整える、どこでもできる簡単な「顎を引く姿勢をとる」方法

前回は、忍者チェックかかしポーズをご紹介しました。
今回は背の高い人でもカンタンに出来る方法、題して「お祈りポーズ」をご紹介します。

画像では前で手を揃えていますが、実際には両手は真横にしてくださいね。背が高い人は、地面から最も遠い位置にある重い頭を支えるためにグラグラしてしまう事があります。(底面の広さが同じでも、背の高いコップの方が倒れやすいというのを想像していただけると分かりやすいと思います)

このポーズのように両ひざを地面(床)につけることで、重心の位置が下がります。地面から骨盤までの距離が近く(短く)なるので、より「まっすぐ」を実感しやすくなります。

この姿勢で顎を上げると、背中が反って腰を痛める体勢に。両ひざをついた姿勢を維持したまま、両肩の位置を「かかしポーズ」(前回参照)で整えましょう。

おうちでもカンタンに出来るので、顎を引く癖をつけるのにも、もってこいです。是非試してみて下さいね。

正しい姿勢で正しく発声!張りのある声を出す方法

正しい姿勢をとると、呼吸がしやすくなります。
呼吸がしやすいと、発声がしやすくなります。

試しに、まず猫背状態で「あーーーーー」とロングトーンで声を出してみて下さい。
次に、正しい姿勢で同じく「あーーーーー」とロングトーンで声を出してみて下さい。

如何でしたか?
呼吸(息)の流れの違いが分かっていただけたと思います。猫背状態のときに、喉にひっかかりがあった方は、そのままだと声が枯れやすくなります。

以前も紹介いたしました、こちらを参照していただき、正しい姿勢で声のポジションを確保しましょう。

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