アゴが…!話している時に上を向く癖、どうにかなる?
「講座中の写真を見ると、すごくアゴが上がってるんです。」
講師業の方に特に多いお悩みです。今日はそんなアゴが上がる・アゴが前に出るクセと、おまけに○○背もスッキリ解消するコツをお教えします!
そもそも、どうして顎が上がってしまうのでしょう?
声を遠くに飛ばそうとして上を向いてしまう
会場の大きさにもよりますが、声を届けたい…!という思いが顎の上りに出てしまうことがあります。なんとなく上を向くと、向こうの方まで声が届くような気がするんですよね。
これは実はものすごく逆効果。
顎をあげて話すと、声が届くどころか、喉を傷める原因にもなってしまいます!
以前のブログ
会議で声が出ないことにお悩みの新人社員のためのノウハウ 寝ても覚めてもボイトレ思考ー第23夜ー
でお伝えした「マイクの持ち方」。
顎を上げて上を向いてしまうと、このマイクの位置までとんでもない状態になります。マイクを持たない講座・セミナーであったとしても、マイクを持っているつもりで顎や顔の位置の調整が必要です。
猫背だから下を向いていると思っていました
猫背の自覚があるかたは、全体に肩が丸くなってしまっているので、下を向きがち。だから上を向いていました!という方が多いんです。
ところが!この画像をご覧いただくと
左側の猫背の方。
この状態で少しでも上を見ると、顎が突き出てしまうのが分かりますか?
そう「猫背だから下を向いている」のではなく「猫背だから顎を出して上を向いてしまっている」んです。
例えばこの状況。
横に人が来て「〇〇さん」と呼ばれた場合、顔を上げる(上を向く)際は顎から…となってしまいますよね。
顎だし姿勢は首のシワを増やす原因
講師たるもの、見た目も大事。
いつでもスッキリとした姿で受講者の前に立ちたいところです。
ところが、この顎を上げる癖が続くと首の皮膚が伸び、シワが増える原因になります。
一度伸びた皮膚はほぼ戻りません。よく、ダイエットをした結果、お腹の皮膚だけがたくさん余ったという話を聞きます。運動を一緒にすればお腹のたるみは最小限に…!という記事もありますが、首の運動はなかなか大変。
まずは、猫背を治し首が上がる癖を治すことがとても大事なんです!
あなたの猫背はどこから?猫背度合いを確認してみる
猫背って全部一緒でしょ?いえいえ、人の体型や動きのクセ、筋肉の付き方によって少しずつ違います。
まずは、どのくらいの猫背か自覚してみましょう。
その方法は…
壁にピッタリと背中を付けて立つ(両手の平も壁につけましょう)
題して忍者チェック。
この時、お尻だけが出ていないか気を付けて、両肩をしっかりと壁につけるのがコツです。
いかがですか?
この状態だと、上を向くと頭のてっぺんを壁につけなくてはいけなくなります。ということは、必然的に顔はまっすぐ向いていますね。
このピッタリ背中がついた状態で。(腰のあたりが浮く方もいるかもしれませんが、無理に背中を曲げなくて構いません)
あなたは今どこがツライですか?
- ふくらはぎがめっちゃ痛い!
- 腰がかなり…!
- 背中が張ってキツイ…!
- 太ももの前がつりそう…!
そこです!
そこが、普段力が入っていないところなんです。
姿勢(猫背)を治し、顎を引く方法
さきほどの忍者(壁ピッタリ)姿勢。講座で実際にしていただくと汗だくになる方もいらっしゃいます。
いかに、まっすぐ立つというのが大変か分かりますよね。
人間は重力に逆らって立っています。なので、無意識に楽な姿勢(重力に流される姿勢)を取ろうとしてしまうんです。
24時間美しい姿勢!というのは物理的に無理。ですから気が付いたときに先ほどのチェックで痛かった、辛かった場所を意識して姿勢を正してみましょう。
その時に…
意識するのは肩の位置
肩が丸くなっていないか鏡で確認しましょう。
どうしても、肩をまっすぐできない!もしくは変に反ってしまう!
そんな場合はこちら!題してかかしポーズ。
このように、手を真横に広げてみてください。真横ですよ、真横。前や後ろにならず、1本の棒のようにまっすぐ真横に腕を伸ばす。
そのままゆっくり腕をおろせば、肩の位置が整います。
正しい姿勢だと呼吸がしやすい=声が届く
セミナー中、正しい姿勢を保つことが出来れば、それだけ呼吸がしやすくなります。
呼吸がしやすいと喉の負担が減り、2時間話した後に喉が痛い・声が枯れる・声がかすれるといったことが起こりにくくなります。