明るいオカンの作り方

こどもの成長を信じる

 

あなたの笑顔にあかりをともす!*アカリトモス*プレゼンター 栗本です。
今回は、9月にぱ~ぷるママ+アプリに掲載された内容を、加筆してお送りします。

 

第6回目は「こどもの成長を信じる」です。

 

 

お父さんお母さんの思う常識や知識に当てはまらない「子育て」。
「何故!?」「どうして!?」と思う事が多々ありますよね。
特に、発達が気になるこどもを育てていると、一体どうすればいいんだ!?と叫びたくなる事も多いと思います。
もちろん私も最初は「この子は将来どうなるんだろう。」と非常に悩みました。

 

 

何せ指示が入らない、通らない。
どう伝えたらいいのか分からない。
上手くいかない毎日に、叫ぶ息子。
「叫びたいのはこっちなのに!!」と追いつめられる日々。

 

 

そんな中、息子の療育や並行通園に必ず取り入れられているあるものに気づきました。
それこそが、今に通じるすべての原点になる「見通し」でした。

 

 

親は目の前のこどもの「将来」に悲観したり、心配したりしています。
5年後どうなってるのだろう?受験は?就職は?結婚は?
10年後、20年後の心配をしては、「どうしてこれが出来ないの!?」
「今の時点でこれが出来ないと、将来もっと大変なのに!?」と焦ってしまいます。

 

ところが、当の本人はそんな先の話なんて見えているはずがありません。
むしろ5秒後、10秒後、1分後の環境や自分が分からない!
「今」という時間からの「この後」への連続性がつかめない。
「ちょっと待って」の「ちょっと」がどのくらいなのか、分からないから不安。
不安だから、パニックになり、叫ぶ。

 

そう、親の不安とこどもの不安は、見ている先=時間が全く違ったんです!

 

それに気づいてからは、療育の先生や、保育所や小学校の先生などとも連携し、
『如何に息子に「見通し」を分かるように提示するか』が日常の課題となりました。

 

カレンダーも使いました。
本人が好きな天気予報(週間天気)を印刷したものも使いました。
やがて、5秒後が分からずに不安でパニックを起こしていた息子は、それを1分、5分、10分と少しずつ先を見通せるようになり、
今は朝に夜の事、夜に次の日の朝の事、場合によっては来週の事(お楽しみでどこかに行ける日がある時などは特に!)を把握できるように。

 

もし、あの時それに気づかずに、ずっと「なんで!?どうして!?」を繰り返していたら、今の息子の成長はなかったと思います。
そして、息子が小学3年生のある日、ふと1年生の時の担任の先生の言葉を思い出しました。

 

「大丈夫、お母さん。ともくんは、必ず成長します。」

 

更に、暗中模索の日々の中で聞きに行った講演会で発せられた
「こどもの成長を、誰よりも親が信じるのです。成長しない、無理だ、と思いこむ事こそが、お子さんの成長の妨げになるんですよ。」という言葉も。

 

どんな障がいがあったって、必ず成長する。時間がかかっても、必ず。親がこどもの成長を信じる事の重要さに、気づいた瞬間でした。
現在は、講演などで実際にどのように息子が成長してきたかをお話しています。

 

 

やはり実例を聞かないと「そんなの信じられない!」という方が多いのも理解できます。
実際に私自身が「本当に成長するの?」と思っていましたから。

 

 

息子は現在中学1年生。
身長が1学期だけで6㎝伸び、あっという間に私の目線を越えて行きました。
身体も成長、心も成長。
これからどんなふうな成長を見せてくれるのか、本当に楽しみです。

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