明るいオカンの作り方

ロバを売りに行く親子

 

年末が近くなり、周りの動きもあわただしくなってきました。
息子はダイソーへ行くたびに、クリスマスツリーの飾りを1つ買います。
帰ったら自分でいそいそと飾り付けてご満悦。

 

ツリーを良く見ると、一番上にはハロウィンのカチューシャが…。
息子のセンスなので、口を出さずに見守っています(笑)

 

 

もしかすると、そんなんまったく違う行事やのに!おかしい!という方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも、クリスマスなんて日本の宗教に合わないからしない!という方も(以下略
いやいや、ツリーの飾りは統一感の為に一気に選んで買うものだからそんな1個ずつ買うなんて(以下略
中には、ツリー出すとかめんどくさい!リア充っぽい雰囲気出さなくていいじゃん!(以下略

 

 

なにげない日常の一コマを切り取ったとしても、色んな意見があるだろうなぁと想像していまいます。

 

 

そんな想像をしていた時に発見したのがこちら。

全ての人を納得させる難しさ

そもそもは「ロバを売りに行く親子」の話(寓話)として有名です。

ろばを飼っていた父親と息子が、そのろばを売りに行くため、市場へ出かけた。
2人でろばを引いて歩いていると、それを見た人が言う、「せっかくろばを連れているのに、乗りもせずに歩いているなんてもったいないことだ」。
なるほどと思い、父親は息子をろばに乗せる。

しばらく行くと別の人がこれを見て、「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、ひどいじゃないか」と言うので、なるほどと、今度は父親がろばにまたがり、息子が引いて歩いた。

また別の者が見て、「自分だけ楽をして子供を歩かせるとは、悪い親だ。いっしょにろばに乗ればいいだろう」と言った。
それはそうだと、2人でろばに乗って行く。

するとまた、「2人も乗るなんて、重くてろばがかわいそうだ。もっと楽にしてやればどうか」と言う者がいる。
それではと、父親と息子は、こうすれば楽になるだろうと、ちょうど狩りの獲物を運ぶように、1本の棒にろばの両足をくくりつけて吊り上げ、2人で担いで歩く。

しかし、不自然な姿勢を嫌がったろばが暴れだした。不運にもそこは橋の上であった。
暴れたろばは川に落ちて流されてしまい、結局親子は、苦労しただけで一文の利益も得られなかった。

 

教訓としては
「人の意見に振り回されずに、自分の意見や信念を持とう。」
「皆から気に入られるようにしようとすると、結局皆が気に入らない事になる。人は誰をも満足させることは出来ない。」

 

といった感じになります(出典:wikipedia)

 

 

 

 

この教訓、個人的にはちょっと違う受け止め方をしています。

 

「今目の前で何か行動をしている人は、今まで色んな人に何か言われ続けてこのやり方に落ち着いたのかもしれない。」

 

視点としては、上の寓話の4人目のつもりで、相手のそれまでの経緯を想像する。
そんな感じになります。

 

なので、簡単に人を批判しない。
今までの経緯を聞いた上で、それでもそれしか選択肢がなかったのか、本当はどうしたかったのか。

 

この受け止め方は場合によっては「事なかれ主義」と言えるかもしれません。
「好きでそうしてるんだし、まぁいいんじゃない?」
といった一見他人の行動に無関心な意見です。

 

 

ただ、今の世の中、皆が何かしら批判をして、何かしら自分の正義をぶつけている、そんな気がするのです。

 

 

言わない方が良いというわけではなく、まずは相手の「これまで」をきちんと聞いた上で、
あなたならどう思いますか?と「聞かれてから」自分の意見を言う。

 

 

多くを見、多くを聴き、少しを語る。
そういう人になりたいと思いつつ、まだまだ修行が足りないオカンな日々です。

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