え?語尾に処理の仕方なんてあるの?
処理と言えば、ゴミとか書類とかムダ毛とか…が思い浮かばれるかもしれません。この場合は「処理」は「いい加減にしない」という意味になります。
「え?語尾って文章の最後でしょ?どういい加減になるの?」
なるんです!語尾の処理ひとつで、印象が思いっきりかわるんです。
詳しくみていきましょう。
クレッシェンド型とデクレッシェンド型 おススメは…
これぞ「クレッシェンド型」!という例題を発見。
明日から開催のG20大阪サミット。周囲の警備状況について、警察の方に行なったインタビューがありました。
「G20っ 大阪サミットのっ 期間中はっ マイカーの利用をひかえっ 公共交通機関を利用しっ」
現場の警察官の方、全体的にすごく力が入ってらっしゃいます。全体的に力が入っている中で、更に語尾に力をいれ、一語一語が強めに終わる。ハッキリとは聞こえますが、強い「印象」だけが残りがちになります。(間に合わなかったのですが、後日動画か録音でデータ補足いたしますね)
逆に、語尾が消え入りそうな感じだと何を言っているのか、どこで言葉が終わったのか分かりづらい場合があります。それが、だんだん小さくなる「デクレッシェンド型」。
好みの問題…と言いたいところですが、これは時と場合によっての使い分けには効果的です。じゃあどっちが?というご質問にお答えするとしたら…
個人的におススメなのは「フェルマータ型」。出ました第3の選択肢!
これ。このマーク。
意味としては、音符や休符を「ほどよく伸ばす」。だいたい曲の終わりとか中締め部分によくみられる記号であったりします。
実はイタリア語で言うところの「fermata」。英語では「stop」と同じ意味で使われます。なので、イタリアのバス停の標識には「Fermata」の表示があるんです!
みなさん、車は運転されますか?自転車でもOKです。
その運転で「止まるとき、必ず急ブレーキ!!」という方は手を挙げて!
んなわけないですよね(笑)
そう、止まるときは必ず減速します。
ということは言葉や文章も、止まるとき(「。」の前)は「程よく伸ばす(減速する)」とキレイに聴こえます!
お手本は天気予報のアナウンス
このブログを読まれたあと、天気予報を見る・聴く機会があればぜひ注目してみてください。(特に夜に多く放送されるアナウンスだけのバージョン)
「明日の天気です」
この何の変哲もないもない言葉の語尾。
「です」のふたつの「語」の間に
「でぇすぅ」
という小さな母音が挟まっています。その、嫌みに聴こえない絶妙な伸ばし方!!(興奮)
セミナーでもこの連載でもしつっこいほどお伝えしておりますがまずは「上手な方を真似る」事が何より最初。一番大事。
聴いても分からない!!という方は、是非セミナー&レッスンへ。
その日のうちに、聴き方と発音方法と話し方が劇的に変わります。