どうにかしたい声のこもり。こもっているってそもそも何?
「声がこもる」というお悩みを、数多く伺います。「声がこもっている」のはどんな状態でしょう?イメージでお伝えすると、「洗面器を顔の前にカポっと被せて話す」感じ。確かにその状態だと声もこもってしまいますし、何を話しているか分からないですよね。
むかしの合唱部では「バケツに顔をつっこんで練習!」というのを聞いたことがあります。
その理由は「自分の声を自分でよく聴く」だとか。
自分の声を自分で聴けていない、聞こえるとこもりが改善される
自分の声がどんな声で相手に聴こえているか、正確に把握している人は少ないです。スマホの動画などで自分の声を聴くのが嫌…あれは、普段の自分の声が聞こえていないからです。
・聞こえない理由「気道音と、骨導音」
声がこもる理由
色んな理由がありますが、一番大きな理由は「口が開いていない」こと。
口の中だけでぼそぼそと話しているので、洗面器被ったような聴こえ方現象が起こります。
他にも
- 舌が動いていない
- 姿勢が悪い
- 呼吸が浅い
- 恥ずかしくて無理
等々…。
そんなことは分かってる!けれどどうにかしたい!という方のために、今すぐできる練習法をお伝えします。
母音(あ・い・う・え・お)だけで話す
「声がこもる」「大きな声が出ない」の共通した原因は「息が足りていない」ということ。
では深呼吸~!はもう聞き飽きましたよね?
というわけで、しっかり息は吸った!という大前提のもと、どうすればその息を効率よく出せるのか。
例えば「ありがとう」という言葉。これを例題にいってみましょう!
この当たり前の言葉を大きく、ハッキリと伝えるには
ありがとう→あいあおう
とまずは「母音だけ」で発音する練習をしてみてください。
気を付けることは、口を大きく開けること
口先だけで発音しないように、また一文字に対して一秒はかけて、しっかりと口(唇)を動かして発音してくださいね。そりゃあもう大袈裟なくらい!
母音だけでの発音で大きな声を出そうとすると、意外と息を消費します。
特に意識するのは最初の「あ」。
この「あ」の声が「小さい」「勢いがない」と後に続く「りがとう」も推進力を失った紙飛行機のようにヘロヘロと発音が流れてしまいます。
飲食店で「すみませーん!」というのがなかなか店員さんに届かない…!という場合も同様です。
すみません→ういあえん
口を大きく開ける=母音を意識する
私の、名前は、栗本薫、です→ああいお、ああえあ、ういおおあおう、えう
これをゆっくりと、一文字ずつハッキリと言えるように練習してみて下さい。何度も言いますが一文字に対して一秒はかけて、しっかりと口(唇)を動かして発音して下さい。
そしてとっても大事な子音の役割記事はこちらから(後日別記事にてご紹介します)
これが出来るようになれば、周りの方に伝えられます。
さぁ皆さん、レッツトライ!