カラオケで大人気!どうせなら上手に歌いたい!
カラオケで義母に「玄米法師のメロン」という非実在ソングをリクエストされたけど、正しい曲名をその場にいた全員が瞬時に判断出来た。
— カシシ (@the_m_r_p) June 1, 2019
Twitterでこれを見た時、どれだけ爆笑したことか…な栗本です。幅広い年代に、米津玄師さんのLemonの人気が広まっていることがよく分かります。大人気のこの「Lemon」。どうすれば上手に歌えるのでしょうか?
上手に「歌う」より上手に「聴こえ」るように歌う
自分で「これで上手に歌えている!」と思っている時はたいていひとりよがり。相手に感動を与えられる、すごい!と思ってもらえているときが「上手に聴こえている」歌い方です。
ではそれが具体的にどういう事なのかをお伝えします。
歌いだしの「ゆ」の発音
出だしの歌詞である「ゆ」を外すと、後が締まりのない感じになります。
音だけではなく、発音でも差をつけるためにはどうすれば?
口をすぼめて?
いやいや、もう「ゆ」は諦めて「う」と発音!
違います。
正解は…
「 ぃゆ 」と発音する!
これで「ゆ」が際立ち、とてもきれいな出だしになります。
栗本の声で、聴き比べてみよう!
僅かな違いですが、これがあると無いとで全く雰囲気が変わるのが分かりますでしょうか。
発音に深みが出て、同じ音でも「グッとくる」感じになります。
え?違いがわかんない…という方は、これならわかる!
いかがでしたか?
4度以上離れた音程を確実に
歌いだしの発音につづき、出だしの3つの音「ゆめな~」は隣り合っている音同士ですので、音程の移動にそこまで気を使わなくても大丈夫。
ただし、3度以上飛ぶ音の場合は、確実にその音めがけて音を拾いに行きましょう。
例えば…
ゆめならば どれほど よかったでしょう
いまだにあなたのことを ゆめにみる
この太字になった歌詞の部分が前の音から4度以上離れた音になります。(簡単に言うと2度というのはドレと隣り合った音。ド→ミで3度となります。)
音を外す、上手に聴こえないときというのは、たいてい「飛んだ先の音」の音程を取り逃がした時。飛ぶ音は、低くなりすぎたり高くなりすぎたりしないように、きっちりとその音に飛べるようにしましょう。
感情表現の入れ方
そもそもこの曲はスイングしています。平たく言うと「揺れて」います。
本来16分音符の1/8拍が3連符の中無しに。(三連符についての詳しい解説は、こちらのサイト「読めば分かるくどい楽典」さんが親切丁寧です!)
練習の際は、まずは楽譜通り歌う。そのあと、実際にスイング(ゆらして)させて歌ってみてください。
やたらとゆらしすぎると、聴いている方がちょっと酔います。クドくなりすぎないように注意しましょう。
また、歌っている自分自身にも酔いすぎないように!
1曲全部を全身全霊で歌うのではなく、どこが一番盛り上がるのかを考えて、緩急をつけることが重要です。
全部に力が入ると
周りから見てこんな感じに。見ている方もしんどくなってしまいますよね。
力を入れて「上手に歌う!」のも大切ですが、力を抜いて「上手に聴こえる」歌い方をするだけで
貴方の歌い方や話し方はもっと素敵になります。
楽譜を買ってドレミで歌う
階名(ドレミ)で歌えるようになると、音程のブレが少なくなります。小学校で習った歌い方ですよね。
♪ちょうちょ~ ちょうちょ~ ソミミー ファレレー
こんな感じ。
階名で歌うと、次の音が今の音よりもどのくらい「高い」のか「低い」のかが分かりやすくなります。さきほどお伝えした「4度以上飛ぶ」音というのが歌っていて分かりやすいのがメリット。
Lemonの場合
♪ シドレ~シソ~ ゆめな~らば~
♪ドラ~ファレ~ ど~れほど~
♪ラソファシ~ファレ~ よかったでしょ~う~
(#は省いています)
こういった楽譜。ネット上でダウンロード販売もあります。しかも!そういう楽譜はありがたいことにちゃんと階名(ドレミ)も書いてくれています。(最近は親切で非常に便利ですね)
まずは、歌詞よりも先にドレミで歌いこなしましょう。
カラオケで高得点を出すために
「上手に聴こえる」より、カラオケで高得点を狙いたい!それにはとっておきの方法があります。それは…
歌詞は全部、完璧に覚える
身も蓋もない!?いやいや、これ実はすごく大事なんです。
カラオケの場合、歌が進むと歌詞の色が変わっていきますよね。
ところが、この歌詞のページが切り替わった(画面が変わった)時の最初の歌詞(音)を落とす場合が非常に多いんです!
歌詞を完璧に覚えていないと、画面の切り替わりについていけず「えーっと」なんて悩んでいる間に点数がどんどん減点されていきます。しかも、歌詞を覚えていないがゆえに音も迷い道クネクネ…。
良い点数を取りたい!という場合は、まず「歌詞を覚える」のが最短です!
おまけ
この曲はなんと「嬰ト短調」。
なにそれ?って方の方が多いかもしれません。楽器を演奏される方であれば「めんどくさ!」とおもうG#m(ジーシャープマイナー)コードから始まる、いきなり#が5つも付いた曲だったりします。
楽譜のインパクトは相当なものですが、慣れればそうでもありません。鍵盤楽器が家にある!という方は、メロディーラインだけでも弾いてみることで、より歌を自分のものにできますよ。
もっと詳しく…!もっと上手に…!という方は、歌ウマレッスンも開講中です。