空気が乾燥してくる頃に気になる喉の「ゴロゴロ」感 原因は「乾燥」だけじゃない!?
精神的に調子が悪いと、喉のあたりの違和感を訴える方って本当に多いのよねえ。
・喉がつまった感じがする
・息をすると喉のあたりを意識してしまう
・小さなボールが喉の奥にある気がする意外と苦しいこともあるので、まず耳鼻科を受診して、異常が無ければ精神科で相談したほうがいいわ。
— 精神科医Tomy (@PdoctorTomy) August 30, 2019
先日Twitterで見かけたこちらのツイート。
そうそう!
実はクリモトも、以前喉の違和感がどーにも取れなくて耳鼻科を巡った際、最寄の総合病院で言われたのは、「精神的なものでしょう」という言葉でした。この先生のツイートではそれを「ヒステリー球」と言う事も含め、細かく解説されていますが、当時私を診た先生は
「どーせ素人には言ってもわかんないでしょ?」
という感じで、説明を求めても鼻で笑われた事を覚えています。(それ以来しばらく耳鼻科自体が嫌いになっておりました。今は良い先生がいるという事も理解しております、はい。)
喉の違和感の原因は、思ったよりも多種多様
もちろん、下記がすべてではありませんが、喉の違和感の原因をいくつか挙げてみると。
- 風邪等
- ポリープ
- 咽頭がん等
- 逆流性食道炎
- 喘息(アレルギー等)
- 精神状態(ヒステリー球)
といった感じになります。
更に、クリモトの場合はこれに
- 姿勢
- 血圧
が追加になります。
首のこり、肩こりの原因になる猫背。猫背が原因で顎が上がります。
以前からお伝えしている通り、姿勢が悪くなるとどうしても顎が前に出る体勢になってしまいます。
こうなる(顎があがる)と、首周りの筋肉が固まってしまい、つばを飲み込むだけでもなんだか違和感を感じるように。とはいえ、なかなか「良い姿勢」を「起きている間中ずっと保つ」のは難しいところ。
クリモトの場合は、この姿勢(良い姿勢を保つこと)と血圧(高血圧)の治療で、ずっと違和感があった喉の痛みがなくなりました。(もちろん、個人差があります。詳細は最後にご紹介いたします。)
では、喉の違和感の原因別で対応方法をみていきましょう。
喉の違和感の原因別 今まで受診した診療科とその内容
今までクリモトが「喉の違和感や痛み」で受診した際の診療科とその時の診察についての経験談になります。
扁桃腺肥大
高校生あたりまでは、扁桃腺が風邪のたびに腫れ、声が出なくなることが多々ありました。その時の受診は小児科ではなく内科。
「扁桃腺切除しますか?切除したからといって風邪をひかなくなるわけではないですし、人によっては悪化することもあります。マシになることもありますが、手術の際に洗面器いっぱいに血は吐きますねぇ。」
という医師の言葉にビビり、切除は断念。
後日、実際に切除の手術経験者に話を聞くと、本当に洗面器いっぱいの血が出たという事と、声が変わった(まろかやな声になった)との事。あの時手術していたらどうなっていたのかな?と今でも少しだけ思います。
偏頭痛と喉の痛み
とにかく肩こりが酷く、1か月の間で頭痛がしない日はほんの数日というレベル。当時は頭痛がメインだったので内科を受診しました。
頭痛薬として処方されたロキソニンもあまり効かず、最終的には筋弛緩剤(薬)を処方されました。肩こりが楽になったことで、頭痛の日数は減りましたが、頭痛薬が手放せない生活が20年以上続きました。(ここ数年はまったく飲んでいません。その理由はまたのちほど。)
声帯結節
ポリープまではいかないけれど、小さな突起が声帯にできていた時。その時は耳鼻咽喉科を受診。この時は完全に「声の出しすぎ」「喉の使い過ぎ」でした。吸入や投薬で様子を見て、後日完治。
原因不明の喉の痛み
数か月にわたってずっと喉が痛く、つばを飲み込んでも痛い。とにかく違和感ありまくりで、少し歌いでもすればすぐ喉がガラガラに。内科→耳鼻科→耳鼻科→耳鼻科→内科と、流れ流れて最終的に「高血圧」が原因で解決しました。
受診で医師が原因と考えたのは下記の3つ。
- 逆流性食道炎
- 喘息(アレルギー等)
- 精神状態(ヒステリー球)
アレルギーは、結局イネ科が少し反応しただけ。
よくあるスギ花粉に振り切るほど反応…!ということもなく、この程度でそんな喉にくるかなー?と医師に言われるほどでした。同じアレルギーでも「花粉ではなくPM2.5などが原因のことも」と言われ、真剣に排気ガスの少ない田舎に移住しようかと考えたくらい。
逆流性食道炎で喉が荒れているのでは?という仮説もありましたが、診察で喉を診てもらってもそんなに「荒れているところはない」という所見。実は副鼻腔炎が発覚しましたが、これはもう慢性でこれ自体が原因ではなさそう。もう精神的なものじゃないの?というところで、行き詰まりました。
ある日、診察前にふと目に入ったポスター。
「この睡眠時無呼吸症候群って、私あるかもです。いびき煩いらしいんですよ^^;」
耳鼻科の医師が一瞬フリーズ。
「もしかして血圧、高いですか?」
「はい、白衣高血圧とか思っていたんですが、たぶん高いと思います。」
白衣高血圧(はくいこうけつあつ、英: white-coat hypertension)は、病院の診察室などで一過性の高血圧が計測される仮面高血圧のひとつである。ストレスに対する一種の過剰反応と言えるが、初診時の一過性血圧上昇はこの症候概念からは除外される。白衣症候群、ホワイトコート症候群、白衣現象とも呼ばれる。かつては無害な状態であるとされて来たが、基礎疾患を有する一部の白衣高血圧者は臓器血流の調節機能障害や動脈硬化が進展していると考えられうるため、高血圧の予備軍と見なされることもある。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
その後、内科への紹介状を渡され、高血圧の治療開始。(いわゆる降圧剤を飲み始めました)
すると!
- 長年悩まされていた頭痛がなくなり
- 肩こりの症状も軽くなり
- 喉の痛みが消えうせ
- 風邪をひかなくなりました
嘘のような本当の話です。そもそも治療開始前の血圧は、上が180で下が110となかなか堂に入った高血圧(自慢になってない)。
その高い血圧が、脳の毛細血管を広げに広げて刺激し、頭痛が頻発。また、喉もずっと血管に圧力がかかっているので、少しの刺激(花粉や咳)ですぐに炎症を起こし、痛みや風邪の原因に。
肩こりがなくなった…のはどうしてか分かりません(笑)
肩こりそのものはなくなっていないかもしれませんが、肩や首の痛みでツライ…という事はなくなりました。これは、良い姿勢の維持のために下着を変えたのもひとつの要因かもしれません。(あ、別に矯正下着などではありません。クリモトの講座に来て頂いて下着を売りつけるようなことはございませんのでご安心ください(笑))
姿勢改善や声の出し方を学んでも喉の痛みが治まらない場合はすぐに病院へ
喉の痛みや違和感によっては、早く治療を行わないといけない場合もあります。特に、痛みが慢性化している場合などは、ためらわずに即病院で診察を受けて下さいね。
クリモトのように、まさかの原因が隠れているかもしれませんよ(笑)