明るいオカンの作り方

診断された日のこと

 

たった3秒の衝撃

お天気はすごく良いのですが、すごく風がきつい大和高田市です。   さて、息子が診断された日の事を、講演やセミナーではたいてい最初にお話しします。 今でこそ「明るいおかん」の栗本が、まだ泣くしかできなかったときのお話です。

お母さん、自閉症

それは10年前の冬。忘れもしない1月15日。その日は専門の病院の専門の医師の「初診」限定の水曜日。 朝8時過ぎに受付を済ませ、待合に居ると「大体11時ごろの診察になります。」と看護師さん。 初診は水曜日だけだもんなぁ、そりゃあ混み合うよなぁと思いつつ待ちました。

ところが11時を過ぎても一向に名前を呼ばれません。 看護師さんに確認すると「すみません、多分お昼2時ごろになると思います…。」 諦めて一旦家に帰り昼食。当時乳児だった下の子も連れていたので、移動するだけでも大変でした。 そして2時。 呼ばれません。待てど暮らせど呼ばれません。

このままの時間が永遠に続くのでは…?と不安になりつつ、最終的に診察室に入れたのは、なんと夕方6時すぎ。 もっと家で待っていても良かったんじゃ…と思う間もなく診察室に飛び込む息子。 その目線の先はおもちゃが沢山置いてある診察室の一角。そこに向かって一目散!そして私は入ってすぐに椅子に促され、座った瞬間に医師がひとこと。

「あ、お母さん、自閉症。」

部屋に入って3秒です。瞬殺です。 スーパーマリオ(初期の)で始まってクリボーに出会って当たって終わるより早いです。 泣きました。大泣きではありませんが、涙はこぼれました。 ありがちですが、その日、どうやって帰ったのかよく覚えていません。 あれから10年。 今では人様に講演をするほど「明るいおかん」になりました。 どうしてそうなれたのか?どんな心境の変化があったのか? それはまたおいおいに^^

関連記事

TOP