梅雨の晴れ間。蒸し暑い大和高田市です。
先日、のぎすで親なきあとを考える講座が開かれました。
あえて小規模で、じっくりと講師の話を聴いたり、それぞれの家の場合を検討したり。
皆さんがどれだけ「自分がいなくなったあと」を真剣に心配しているのかが分かりました。
そんな中に飛び込んできた、小林真央さんの訃報。
まずは、ご冥福をお祈り申し上げます。
「明日は我が身」と思った「お母さん」。
きっと、数多くいらしたと思います。
自分が先に寿命で居なくなる事は想定できても、思ったよりも早く病気で、事故で
突然いなくなるという想像は、できればしたくないもので、それでも考えておかないといけないもので。
特に、障害児を抱える親御さんは、言いようもない不安にかられた出来事だったと思います。
昨日、長野県で大きな地震があったように、災害もいつ起こるか、我が身に降りかかるか、わかりません。
今から備えとして、エンディングノートなどを書いておく事も必要です。
そして、家族で話し合っておくことも必要です。
普段、講座・講演でお話する内容は、明るく楽しいものですが、その中に込めた栗本なりの思いがあります。
それはとにかく「コミュニケーションをとること」。
「(障害児だし)言っても分からないから…」
「まだ小さい子だし、理解できないと思う。」
言葉だけでは限界もあるでしょう。
それなら、絵や図を使いましょう。
それすらも無理だという場合でも、とにかく「誰かと」「なんらかの」コミュニケーションを取れるように。
色んな人と関わりが持てるように、出来るだけ関わりを広く浅くでも良いので作っておく。
親は、確かに親ではありますが、子は、産み落とされた瞬間から「ひとりの人間」です。
いつかは、親離れ、子離れをしないといけない。
そして、それは「自分の思うタイミング」ではないかもしれない。
だからこそ
「お母さんでないとダメで…」
という状況を作り出さないように。
日々、外に向いて暮らせるように。
「明るいおかんの作り方」は、そんな思いも込めています。