こんにちは!株式会社のぎす栗本です。
重度知的障害・自閉症・多動傾向を抱える息子「ともくん」(中3)と定型発達の娘「あーちゃん」(中1)と実母、そして猫3匹と暮らしています。
障害児を明るく育てる方法は、定型発達のお子さんにも有効な事が多いと感じています。「これはうちの子に使えそう!」と思った事は是非試してみて下さいね。
本日のテーマは「掘らなくても湧いてくる」です。
講演活動で題名にしている「明るいオカンの作り方」。
実はこれ三部作だったりします。この次に「明るいオカンの暮らし方」最後に「今日からあなたも明るいオカン!」と続きます。
よくもまぁ似たような題材でぎょーさん喋るなぁと思われるかもしれません。
ところがどっこい、みなさんも実感されている通り、子育てというのは毎日がネタにあふれています。
もはや「ネタの採石場」と言っても過言ではないでしょう(笑)
今も昔も、子育てで悩む内容はあまり変わっていない
中には「これだ…!」という宝石級の発見もあれば「これずっと言われてた…!」という化石級の発見もあるでしょう。
今まで数多くの人が体験している「子育て」だというのに、なぜかどの時代にも同じようなことで悩む人がいて、同じような言葉で解決したりします。
「代々言われてるこことなんだし、子育て本だって山のように出版されてるし、なのに子育てってこんな悩み多きものなん?」
おそらく、それは時代背景の違いや、文化、そして時代によって変わる「常識」の違いが大きいのではないかと思います。
わたしが子どもの頃は
「赤ちゃんには厚着をさせて!靴下は必ず!熱が出たらまずたくさん着せて汗をかかせて!」
と言われていたそうです。
ところが、いざ自分が子育てをするときになると
「厚着ダメ!靴下?無理にいらない!熱が出たら薄着にして発散させてあげて!」
と、まぁまったく違う!
その「違い」こそが子育ての「悩みを尽きなくさせている」原因なんだなぁと思います。
どうせなら、その悩みごとネタにしてしまえ!と思ったのが「明るいオカンの作り方」でした。
毎日の悩みをどうやって発散してるのですか?とよく聞かれます
栗本家は障害児を育てつつ、実はわたしの実母も双極性障害を患っています。
なので、毎日毎日動物園かここは!というほどいろんなことが起こります。
いちいちそれに腹を立てていても仕方ない、この際丸ごと全部ネタにしてやるー!
と気もちを切り替えたことで、多少の困難は乗り超えることができたと思います。
その中でも、娘の力は本当に大きなものでした。
息子が何を言っているか分からなかったとき、なぜか娘は理解することができていました。
「おかーさん、お兄ちゃんはこう言いたいねん」
その通訳に何度助けられたか分かりません。
「もう、しゃーないなぁお兄ちゃんは」そう、ほんと「しゃーないよなぁ(笑)」
前向きに、諦める。しゃーないなぁと笑いながら、支えあう。
娘の成長を感じたとき、「今わたしダイヤモンド掘り当てた…!」そんな気もちになりました。
「栗本さんは、強いんですね」 アプリにはない後日談
悩みの発散方法を「日々をネタにして乗り切る!」と答えると、たいてい「栗本さんは強いんですね」と返ってきます。
果たしてそうでしょうか?
確かに一見強そうに思えますが、これも子育てをしながら獲得した「スキル」のようなもので。
実際には毎日悩み、凹み、逡巡し…。
これでもか!!というほど打ちのめされた中から生まれた解決法と言ってもいいかもしれません。
ただ、それは「私なりにやりきっている」という自信から生まれるものでもあります。
育児に「正解」や「絶対的な正しさ」なんて、多分、ないです。
最終的に、これで良かったんだ…と思えるように日々頑張るしかありません。
強そうに見えているけれど本当は…なんて少女漫画的な展開ではなく、ただ気がついたら強くなっていた。
ただそれだけだと思います。
障害児を育てていようがいまいが、「母は強し」です。