明るいオカンの作り方

居場所つくり そしてKissAへ

 

「いつかこんな集まりを作りたい」

 

前回の居場所作り②で息子と通った並行通園が、現在のKissA-きっさ-に繋がったお話を書きました。
「きっとすべてのひとにすてきなあしたがやってくる」という意味と、喫茶店に来るように気楽に参加してほしいという意味を持たせ命名したKissA。


頭文字の色を変えてあります。
アルファベットの「i」が人に見えるようなフォントを探し、ロゴを作成しました。

最初は7名の保護者からのスタート。
弊社の事務所で毎月1度、開催していました。
気が付けば、事業所の方や当事者の方、特に親族に(障害児・障害者が)いるわけじゃないけれども、何か支援をしたいと考えている方が集まり、今や毎回30人前後が参加してくださる会となりました。

地域で薄れゆく保護者同士のつながりを復活させたい。
母の会、親の会に変わる何かを作りたい。
そして、保護者の負担を最小限に。

 

親の会の存在は非常に大切なものでした。
その親達の声が行政に届き、デイサービスが進化してきました。
措置型だったサービスが、給付型に変わったのも、ほんの十数年前の事です。

それは障害児を抱える親たちの負担を、金銭的にも、精神的にも軽減しました。
放課後、子どもたちを見ていた親の会は、やがて児童デイサービス→放課後等デイサービスへと変遷。

何かしらの会を行う場合、会場の確保、料金の徴収、日取りの設定、イベントの管理など必ず役員が必要となります。
共働きが増え、物理的に役員が出来ない保護者も増えてきました。
気が付けば、親の会を担う人がいなくなり、あちこちの地域で親の会が空中分解する事に。

 

今まで、そういった事に携わってきた人は、情報を持っています。
親の会がなくなっても、自分でどう情報を得たらいいのかを知っていました。

 

しかし、新たに診断された子の親には、もう「親の会」がありません。
どこで情報を得ればいいのか?
誰に相談すればいいのか?
ネットの情報だけじゃなくて、生の声を聴きたい!!

 

だからこそ、作りたかった。
「役員のいらない、親の会」を。

 

実はKissAには、お手本となった活動があります。
生駒にある一般社団法人無限さんがされているママサポート活動「LOOP」
この取り組みを知ったある養護学校の先生が「栗本さん、これを(奈良県)南部でもやりたいんです!」と教えて下さったのがきっかけでした。

 

KissAはLOOPさんのように、きっちりとした勉強会などはしていません(出来ていません、が正解かも(笑))。
それは今後おいおい、追加していけたらいいなと思っています。
今はただ、楽しくおしゃべりをして情報交換をする。
思いを吐き出して楽になる。
一人じゃないんだ!と実感する。

そんな場所でありたい思っています。

 

次回のKissA-きっさ-開催予定については、KissAのLINE@、もしくはFBでご確認ください。

関連記事

TOP